パドック評点
パドックからの推奨馬を数値化したものです。
◎ | 3.5以上 |
○ | 3.0 |
▲ | 2.5 |
注 | 2.0 |
△ | 1.5 |
各担当者による違いは下記の通りです。
赤木・橋浜(関西)
- ⇒ ◎4.6以上 = 単不動。
- ⇒ ◎4~4.4 = 軸不動。
- ⇒ ◎3.6~3.9 = 堅軸。
- ⇒ ◎3.4 = 順当。
- ⇒ ◎3.3 = 一応中心視できる。
- ⇒ ◎3.2 = 押し上げられての本命。
- ⇒ ◎3.1 = 弱気。
- ⇒ ○4.3~3.4 = 逆転ある。
- ⇒ ○2.4~2.2 = 展開次第で逆転ある。
- ⇒ 他連下(○▲注△)の表記は従来通りとします。
- ⇒ ☆は、パドックから見て3着はありえそうな馬。
京介、伊原、橋浜(ローカル・関東)
- ⇒ ◎4.4以上 = 素材・デキともに素晴らしい
- ⇒ ◎4.0 = 素材もデキも良く、適性も高そう
- ⇒ ◎3.6 = 相対的比較としてデキが良く、適性も高そう
- ⇒ ◎3.5 = マシな部類(全体として良い馬が少ない)
- ⇒ ◎3.4以下 = 中心馬不在。弱気ながらも一応の本命。
- ⇒ ○▲4.0以上 = ◎に劣らず素晴らしいデキ
- ⇒ ○▲3.3~3.4 = ◎と遜色なく良いデキ・素材で、適性も高そう
- ⇒ ○▲3.2~3.0 = 比較的良いデキで、適性も高そう
- ⇒ ○▲2.9以下 = あまり良い馬が見当たらない
- ⇒ 注△2.3~2.4 = ○▲と遜色ないデキ
- ⇒ 注△2.2以下 = あまり良い馬が見当たらない
- ⇒ ☆ = 評価なし デキは良いが素材・適性の面で見劣る
パドック点の捉え方
関西と関東の競馬を比較しますと、そもそもレースが行われる競馬場自体のバリエーションが異なります。
関東の特徴
日本一の規模を誇る東京競馬は、マイルであればコーナー2つ回るだけという広いコースで、他のどの競馬場にも無い坂がある長い直線。 中山競馬場は、小回りで、直線急坂があり、独特のコーナーを持っています。 また、右回りと左回りという差もあります。 このまったく性格が異なる2場がメインで行われるのが大きな特徴です。
ローカル開催においても、新潟競馬場は、直線1000mコース、長く平坦な直線で上がり3Fタイムが異常に速いという、独特の性質を持っています。 オールラウンドの総合力で勝負するよりも、ピンポイントで狙える馬を作りやすい環境にあると言えます。
つまり、馬体を評価する際には、能力や仕上がり以上に、適性の評価のウエイトが大きくなります。 更に、東京競馬場のような、長い直線と坂があるコースでは、最後の脚だけでレースをひっくり返してしまう事も可能になります。それは、他の競馬場ではあまり重視されないような能力の場合もあります。
例えば、大きく広く走れるタイプですと、状態がイマイチで能力が多少足らない時でも、適性さえあれば好走する事が良くあります。 それは、上記の適性以外にも、馬体から見て取れる潜在能力にも左右されます。
関西の特徴
関西の場合ですと、京都も阪神も右回りです。それだけでも関東に比べれば、競馬場ごとに要求される適性の差は少なくなります。 また、関東から遠征してくる馬が少なく、競争相手が異質な馬があまりやって来ません。
能力の高い馬が多く拮抗しており、ある一定の範囲内では、能力の差がそのままレース結果に繋がりやすいと言えます。 ですので、今回のレースに向けての大きな判断材料として、適性の差や小さい能力差よりも、仕上がり具合が評価のウエイトを占めます。
以上のように環境による差が大きいため、関東・関西ではパドック点をつける際に、重視するポイントが変わってきます。