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★本日のメイン


京都10R
安土城ステークス
◎06.アナゴサン
○07.ビーアストニッシド
▲01.ドロップオブライト
△05.スコールユニバンス
△14.グレイイングリーン

高齢馬多数というわけではないのに、3着以内に好走した履歴が遥か昔というスランプ真っただ中の馬ばかり。おまけに、強気に主張していきそうな馬も皆無。
6週目になるのに京都芝の状態は引き続き抜群の状態を維持していますよね。土曜日の京都芝1400m2勝クラスで、決着時計が1分20秒を切りました。めちゃめちゃ高速馬場だと思った方がいいです。
それなのに、メンバーの持ち時計を見渡すと、持ち時計平凡な馬ばかりですね。
単純に芝1400m1分20秒を切ったことがない馬が大半。7頭だけです。
そのうち、今は当時のように動けもしない脚の遅いタイプばかりに見えますし、とにかく行ききればだいぶ有利な場面ではないかと思います。

芝1400mは新馬戦以来となるアナゴサンは、2番手3番手でも好走したことはあるにしても、やはり行ききった方がいいタイプ。
馬体は結構いい状態をキープしているように感じますし、今回は内枠で、ビーアストニッシドより内なのは好材料。スタートさえ決めれば競り合いにならないはず。
ビーアストニッシドは、相手が大幅に弱化したのはいいと思います。どちらかというと直線の短い小回りコースが良さそうな馬ですが、近走から比べて距離が縮むのもいいはずです。
ドロップオブライトは、最内枠をうまく生かしてほしいという期待で。
後は、スコールユニバンスが52kgと内枠を生かして何とか…というところ。

東京11R
東京優駿
◎15.ジャスティンミラノ
○08.アーバンシック
▲06.コスモキュランダ
△05.ダノンデサイル
△09.ダノンエアズロック
△03.ジューンテイク

なかなか休み明けの甘い仕上がりで制覇することが難しい皐月賞は、以前から成長途中の大幅体重増で好走することが難しいとされているレース。
+2kgや+4kg程度であっても、最後坂上を超えてからの伸びに影響するためか、なかなか好結果を得るのが難しいとされていたジンクスがありました。
それが+10kg以上、2桁増なんてとんでもないと言われるのは当然であり、久々に好走例が出てきたのが、2022年のイクイノックス(当日+10kg)。
1998年のスペシャルウィークが+10kg増えてやっと3着でしたし、そこから長い間、「皐月賞の体重増は消していい」の神話が続いていたのも、結果を追って見直せば当然だったと思います。
しかし今回のジャスティンミラノ。キズナ産駒は晩成傾向で仕上がりが他より遅めになりがちとも言われていましたし、当日は+10kgの数字通り、明確に増量してきましたし、パドックを見ると皮膚も若干厚いか?という見た目もしていました。
これで勝ちきってしまうんですから、ダービーに向けての加点=より仕上げを詰め上昇してくる余地というのは、イクイノックス以上にポジティブに考えないといけない場面です。
皐月賞を1分57〜58秒台のハイラップ・好記録で勝ち切った馬は、ダービーになると反動が出がちで、2015年のドゥラメンテ以外全然勝ててないという、結構不穏なジンクスもまたあるんですが、皐月賞を優秀な時計で勝ってきた馬たちは、みんな皐月賞のパドックで隙のない抜群の仕上げだった馬ばかりです。
ジャスティンミラノは、その後古馬になって重賞を複数回勝利するレベルの、スペシャルウィークやイクイノックスと同等の水準だからこそ、皐月賞を甘目の造りで出走させたと思っていいのでは?
直前の追い切りは、反動を隠しているような動きに見えませんでしたし、自分は反動なしでダービーに出てきた、少なくともイクイノックスと同等レベルと信じていい方ではないか…と思っています。

それとは別に、先導役と目されていたメイショウタバルが出走取消となりました。
誰がどう見ても真っ当な先行キャラがいないメンバーですし、シュガークンが逃げるのかも…と言われているムードです。
シュガークンは青葉賞の走破時計が2分24秒2、ハッキリ言って皐月賞とはレベルが足りません。
しかしダービーの走破時計が2分21〜22秒台になってしまうと足りないのですが、
シュガークンは自ら展開をリードして、総合力勝負ではなく位置取り勝負にしてしまえる立場にありますね。
エイシンフラッシュが勝った2010年(勝ち時計2分26秒9)や、レイデオロが勝った2017年のような超スローの展開が起きてもおかしくなさそうで、馬群一団で固まって推移するようであれば、2017年のレイデオロのように乗りこなす度胸のある騎手がいい目を見るのでは?と予想しています。
シュガークン自身もそういう展開に持ち込めますし、ダノンエアズロックに騎乗するモレイラ騎手もその流れを歓迎するはず。
ジャスティンミラノはむしろ行き脚が結構つく方で、妙に押し出されるように先頭に出てしまう展開が、ジャスティンミラノの最悪な形。
ジャスティンミラノが流れを見て楽に進むのではなく、極端におかしな展開の中で勝手に自分との戦いを繰り広げているような形は、他の騎手からすれば願ってもない動きでしょう。
少なからず途中の大捲りは、そう仕掛ける馬は、1頭2頭出てくると思います。
力勝負に持ち込めれば…と思っている皐月賞組と、性能的に明らかに見劣りするので、時計が掛かる展開になってほしい他路線組との綱引きが必ずあるはず。
しかし、捲り役をコスモキュランダやレガレイラ辺りが引き受けるなら皐月賞組優位になり、最低人気水準の弱い馬が捲ってくるのであれば、むしろ展開を硬直させる結果となるでしょう。そうなると内枠の馬や先導役を引き受けた方に残り目があると考えます。
ジャスティンミラノの戸崎騎手は多分工夫はせず、待ちに徹すると思うんですが、何らかの形で騎手の腕の差、あるいは内枠有利は起こりえるのではないかと。

他での期待は、とにかく追い切りの動きが良く見えるアーバンシック。
皐月賞の時も、今回もかなり良く見えましたし、成長はあるはずで、今回はいい形のひと叩きになることを期待したいです。間違いなく東京コースの方が合っているタイプでしょうし。
コスモキュランダは皐月賞向きなのは確かですが、操作性が高く機動力もあり、折り合いに苦労しないタイプなのに体力があるという強みを生かせれば。
そして皐月賞は不運に見舞われたダノンデサイル。東京コース適性に関しては直前の仕上がり次第と思うのですが、あれだけダメージが残りそうな皐月賞をパスできたというのは、結果的にプラス。
内枠を生かし立ち回りができれば…というところです。
ダノンエアズロックももちろん評価します。結構立回りが難しそうな怪しい体型ですが、距離が延びるのはプラス。
3歳時のモーリス産駒のように気性の難しい馬を、あれだけ上手く乗りこなすのは、さすがモレイラ騎手だなといったところです。こちらも東京コース全勝の適性を生かして。

レガレイラは皐月賞の時にだいぶ腰の甘さが目立ち、後躯のバランスが崩れていました。
牝馬が年明けから集中力のないレースしか見せていない、というのはマイナス。他の牡馬と比べても、一つか二つ別のレースを叩いて臨みたかったです。
成長力もあまりないと思いますし、内枠なのに出遅れ癖が残るのなら、後方から仕掛けてレイデオロの再現を狙う役回りしかできません。しかし今回は、それ以上のもうひと押しが直線で必要になると思います。果たしてどんなものでしょうか。
シックスペンスは皐月賞に出るべきだったと思います。捌きが硬くて走りの精度が低いまま。
スプリングS上位馬のその後はうーん…。メンバーのレベルが低い所で、ルメール騎手がただ展開を読み勝てたというだけのような気がします。
シンエンペラーはストロークを大きく伸ばせないタイプ。2400mに距離が延びるのに対し、柔軟性を確保できないと感じています。まあ、レガレイラと同じく早熟だったと思いますよ。

東京12R
目黒記念
◎08.マイネルウィルトス
○12.ケイアイサンデラ
▲09.シュトルーヴェ
△04.クロミナンス
△05.ヒートオンビート
△01.ジューンアニヲヨシ

年末年始辺りと比べると、追い切り内容が一変しているマイネルウィルトスに期待。
2500mでは全く崩れたことがなくて、差して良し先行して我慢できる方。
ジワジワと斤量が増えているのが嫌ですが、ヒートオンビートやサトノグランツより強いと思っているので、単純な性能比較で。
また、仮柵がCコースに移動した直後に起こりがちなダービー1枠有利現象、目黒記念の超スロー展開が今回も起こるのでは?
頭数の少ない目黒記念で、軽ハンデの馬が先導役を引き受ける場面であれば、ケイアイサンデラはかなり有利を取れるのではないかと。








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