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京都11R 秋華賞 ◎Eリバティアイランド ○Nヒップホップソウル 注Cコナコースト 注Aハーパー △Gモリアーナ ☆Fマスクトディーヴァ  スピード、スタミナ、精神力。その他諸々の能力ですらも、頭2つ抜けているリバティアイランド。夏に力をつけてきた馬も当然いるが、リバティアイランドが普通に走った際に逆転できるのか?と言われると、頷くことはできない。それほどまでに強い馬だと思う。  「本命はリバティアイランド!以上!」で予想を終わらせても良いが、せっかくなのでリバティアイランドが負けるならば、どんな競馬かを少し考えてみた。落馬等のアクシデントを除くと、2パターン思い浮かぶ。  1パターン目は、大逃げした馬を誰も追いかけず、そのまま押し切る形。過去のレースに例えるなら、2009年エリザベス女王杯でブエナビスタの猛追を振り切ったクィーンスプマンテ的な競馬だ。  ただこれに関しては、逃げ馬を予想し、しかもその馬が大逃げをするとまで予測しなければならないので、あまりにも不確実性が高い。この視点で予想を進めるのは甚だ乱暴である。  2パターン目は、先行した馬が早めに先頭に立ち、リバティアイランドのエンジンが掛かり切る前にリードを作る競馬。いわゆる「先行先抜け」の形だ。先ほどと違い、このパターンを敢行できそうな馬がいる。紫苑S2着のヒップホップソウルだ。  その紫苑Sでは、好位の後ろでじっくり運ぶ形を取り、勝負所でスッと加速。瞬く間に先頭に立ち、一時は後続に3馬身ほどのリードをとった。坂を上り切ってからやや甘くなってしまい、モリアーナに交わされたが、これが京都なら勝てていたかも?というレースだった。  もちろん、紫苑Sで「先行先抜け」の競馬をしたという理由だけで、この馬に期待を込めているわけではない。馬体の成長が他馬よりも著しかったという理由も含まれている。紫苑S時のパドックでは、春と比較して馬体がキュッと締まり、よりアスリートらしい体型になっていた。トモの不安定さも若干ではあるが解消され、夏の期間にしっかりと成長できたのだろうと思えた。  紫苑Sで最後に甘くなってしまったのは、腰がまだしっかりしていないからだと思われる。桜花賞やオークスでこの馬に期待を込めることは少し冒険的かもしれないが、秋華賞の舞台は直線に急坂がない京都コース。「走りやすいことこのうえなし」だろう。  と、長々と書いたが、残念ながらリバティアイランド逆転できる確率は低い。先述の通り、リバティアイランドはあまりにも強すぎるからだ。万が一リバティアイランドが届かない事象が発生した際に、勝つのはこの馬が勝つのではないか?という視点で論じてみた。    2、3着候補は春の実績組に利があるとみている。ハーパーは内でロスなく運び、秋華賞らしく4コーナーで馬群がバラける形にならばスッと浮上してきそう。 コナコーストは馬体センスの良さが光る馬。オークスはスタートで躓いたことが尾を引いて7着に敗れたが、それ以外のレースでは大きく崩れていない。落ち着いてレースに挑めれば結果はついてくるはず。  「ステップレースで速い上がりを使った馬は反動があるので本番ではその末脚が鈍るという持論」(詳しくはスプリンターズSの予想を参照)があるので、モリアーナとマスクトディーヴァの扱いに少し迷った。  モリアーナは中4週、マスクトディーヴァは中3週なので、この1週の差が大きいとみてモリアーナを上に取った。※近年はローズS組よりも紫苑S組の方が好成績を残しているのはその辺りが関係しているのかも。  マスクトディーヴァは当日のデキ次第。現段階では☆評価が限界。



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