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中山11R スプリンターズS ◎Eママコチャ ○Hアグリ ▲@ナムラクレア 注Bピクシーナイト △Aテイエムスパーダ △Lジャスパークローネ △Iマッドクール ☆Mエイシンスポッター  以前のアグリは「ずんぐりもさっとした身体つき」だったが、今年に入ってからは走るたびにそれを解消。気が付けば「締まってスッキリしたイケメン」になっている。それは成績にも表れていて、2月の阪急杯を1分19秒5の好タイムで勝利し、前走セントウルSでは、上がり32秒4の異次元の脚を使って2着を確保した。今がまさに充実期なのだろう。  さて、ここまでアグリを褒めちぎっているが、もちろん懸念材料もある。それは前走の上がりタイムが速すぎたことだ。以前からコラムで書いているが、レースにおいてバテてフィニッシュするよりも、後半に速い上がりを使っている方がエネルギーの消費量が大きいと思う。(これは筆者の実体験(陸上競技歴10年)を基に書いているので科学的論証はできないのだが)  この仮説が正しいとすれば、中2週というローテーションは過酷でしかない。アグリの回復力が高いのであれば何ら心配する必要はないのだが、中2週そのものを経験していないので、何とも言えない。となると、◎という印はつけられない。 ※参考データ セントウルS上がり32秒台のスプリンターズS成績 2022メイケイエール 1番人気 14着 2021ジャンダルム 4番人気 11着 2021タイセイビジョン 11番人気 12着 2017メラグラーナ 2番人気 7着 2017ダンスディレクター 9番人気 8着 2015ウリウリ 3番人気 5着  前置きが長くなったが本命としたのはママコチャ。短距離に舞台を移してから筋肉量が増加してように思える。前走時点で8s増えていたが、馬体重の増加分以上に身体が大きくなった印象を抱いた。充実ぶりで言えばアグリにも劣らず、むしろ底を見せていないこちらに利があるのではないだろうか。  レース振りに関しても折り合いさえつけば堅実に脚を使ってくれるタイプ。血統が血統だけに暴走する可能性は否めないが、それを言い出すとキリがない。大舞台でもママコチャらしい走りができると期待している。  最内枠に入ったナムラクレア。シルクロードSで内枠から勝利を挙げているが、直線で馬群がバラけたことで進路を確保でき、それが故に伸びてこれたレースだった。当時のような状況になれば心配無用だが、中山コースは内で渋滞が発生する確率が高い。そうなった際にうまく捌いてこれるかが不明である。   と、ここまで枠について触れてきたが、同馬にとって最も懸念とされているのが脚元の状態だと思う。なぜなら2走前のヴィクトリアM時から裂蹄防止テープを巻いているからだ。間隔を空けた前走は事なきを得たが、蹄に不安を抱えている状況での中4週は正直怖い。ポテンシャルに関しては最上位だと思うが、それが発揮できない恐れがあるので3番手評価とした。  一番良い時期と比較すると見劣りしてしまうピクシーナイト。それでも長期休養明け後の2戦目、3戦目では、不利等が重なる厳しい状況下で最低限の着順を確保。GTとはいえ抜きん出た馬がいないので、スムーズに回れさえすれば上位に食い込める余地はあると思う。  ここにきて調子を上げてきたテイエムスパーダ。前走の勝利はバイアス利であることは確かだが、良い頃の走りができていたことは確か。同型もいて楽な競馬はさせてもらえないと思うが、今のテイエムスパーダならそのまま押し切ってもおかしくない。  似たような意味合いでジャスパークローネも押さえておきたい。根本的なスピード性能で言えばこちらの方が高いので、外から被せる形でハナを切れれば。  マッドクールは脚元の状態次第。前走9着に敗れたのは少なからずその影響があると思う(発表では熱中症だが)。どちらに転ぶかは分からないが、好転する可能性がゼロではないので押さえない手はない。  最後にエイシンスポッター。能力的にはやや物足りないが、先行激化で前がガッツリ止まる展開になれば2、3着に突っ込んできそう。



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