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★本日のメイン
札幌11R
丹頂S
◎04.マイハートビート
○09.ヴァントシルム
▲11.ヤマカツライデン
△10.オブリゲーション
前にも言いましたが、札幌2600mは本質的に適性有利の条件ではありません。
いや、もちろん長くいい脚を使う性能や、コーナーでもぐいぐい捲って動けるタイプ、そういった脚の使い方の質も当然影響しますが、まるで適性外れの馬は登録すらしないもので、結構似通った馬が集まるものです。
その中で、このコース得意な騎手とこのコース苦手な騎手が歴然としていて、ほんの5〜6人ほどこの札幌芝2600mが帳尻をうまく合わす騎乗ができる騎手が、事実上の能力2〜5番手程度の馬でも仕掛けの差で激走させているのが実情。ここもその視点で、有力馬を「コース不向きな騎手」の観点でビシバシ外します。
カラビナはこのコース走れるとは思いますが、前走のとおりですね。藤岡佑介騎手がこのコース下手すぎて全然合いません。
モンドインテロも、荻野極騎手に替わるなら性能3枚落ち。
ポンテザールも、このコース上手な藤岡康太騎手で接戦勝ちした後、石川裕紀人騎手に乗り替わるのは大幅なマイナス…。
マイネルヴンシュもコース適性はありそうですしこのクラス足りますが、丹内騎手では評価が下がります。
これらはみな、札幌芝2600m過去5年集計で15回近く騎乗し連対1度のみか、このコース経験が全くない騎手での評価。
狙うならマイハートビート。洋芝適性は十分に示していますし、2200m以上の距離でも実績あり。
また、藤田菜七子騎手はWAJSではちょっと不遇でしたね…。いいようにやられてしまっていました。また減量騎乗に慣れ過ぎてしまっているためなのか、藤田菜七子騎手は57kg以上背負うレースが大の苦手。ざっと過去3年連対なし。そういう悪条件から、札幌芝2600mでこのメンバー一番上手といえる吉田隼人騎手。これはかなり著しい乗りあがりと言えます。
前走はちょっと無茶な競馬になったヴァントシルムはもっとスンナリした流れなら。
重賞で頭打ちだったヤマカツライデンは、一叩きでの上昇がありそう。
小倉11R
小倉2歳S
◎09.シゲルミズガメザ
◎10.マイネルグリット
△03.ラウダシオン
小倉2歳Sは重賞格を持った芝1200mで優勝賞金3000万を超す高額条件。函館2歳Sと同様に、栗東界隈の短距離新馬勝ち馬がこぞって目指そうとします。
当然、前半に飛ばしてスピードで押し勝った新馬勝ち馬同士が、やたらと集まりやすい条件であり、実際にレースに行くと厳しいテン争いが頻発。
生半可なレベルの馬では当然バテてしまいがちで、全体にスピードを要求されつつも、後半スタミナを持続できる馬の方が有利。
それは単純に差しに回ればいいというわけではなく、厳しい流れに耐えつつ消耗の度合いが低めで、なかなか減速しないということ。
馬体で言うなら、この時点である程度体が固まっていて、腰の支えがしっかりしている馬の方が走ります。
完成度をこの時点で結構ピークに持ってきていたがためにここで好走できた馬は、小倉2歳Sのあとは全然走らない…ということもしばしばあります。
なので、レーヌミノルやファンタジスト、シュウジなどのように「モノが違いすぎ」「完成度甘めでもスピードが違い過ぎた」のパターンを除くなら、レースを使いつつ小倉芝1200mに適合しすぎている馬を選ぶのがコツかと思います。
特にシゲルミズガメザは、既に4走していて、小倉芝1200mに適性を見出した馬。
もともと腰つきがかなり硬くて後肢の可動域が狭く、歩様が硬すぎると感じますが、それでいて開催後半の荒れ馬場で、1分9秒0の好時計を記録して圧勝しました。開幕週に勝ったカイルアコナの勝ち時計より優秀で、フェニックス賞の時計と一緒。
スピードが出るのか不安な脚の形をしているのに、間違いなくこの条件ぴったりで一定水準以上の性能が出る。連闘でも小倉滞在中で出来落ちも少ないのでは。
マイネルグリットは、フェニックス賞の勝ち方が地味でしたが、この馬も腰つきがだいぶ硬くて、スピード豊富とはいいがたい形。それでいて前半3F33秒台通過の流れを楽に進んで後半もうひと伸びさせました。鞍上が替わるのは正直言って少し謎ですが、小倉2歳Sに関してはいい馬でしょう。
この2頭は評価したいと思います。
新潟11R
新潟記念
◎01.サトノキングダム
◎02.アクート
▲09.レイエンダ
△06.カデナ
△14.サトノワルキューレ
△16.センテリュオ
今年はサマー2000シリーズで優勝争いをする馬が、カデナぐらいしかいないのに、休み明けで出走する馬が多く集まり、フルゲートになりました。
本気度があまり見えない馬が多く、正直なところ目の前で見ないと判断つきません。
しかしおそらくは、テンに激しく争って押し通すタイプも不在で、遅い流れに業を煮やして無茶捲りするようなタイプもいません。
例年であればもっと「ここを勝たないと」という馬が複数出ているレースなので、結構激しい中盤争いがあるものなのですが、今年はペースも遅めでしょう。4〜5Fスパート勝負に適性がある馬よりも、直線まで待ったうえでの一瞬脚勝負で強い馬を評価したい所。
それすなわち、結局ディープインパクトやステイゴールド産駒なのでは、と思います。
サトノキングダムは、2歳の時に新馬→500万下を連勝した馬ですが、その後長らくスランプに苛まれ、ようやっと軌道に乗ってきたのがここ最近。5歳夏にしてやっと覚醒してきた遅咲きです。
筋肉の質が硬いので、どちらかというとレベルの高いタフなレースは苦手な方。馬場の荒れた内を避けて工夫して進むのであれば、最内枠は歓迎。55kgではなく54kgで出られるのは有利。これこそ今年のメンバーだから拾える馬。
アクートも同様。蹄の良化とともに足踏みしていた準オープンを勝ち上れたのが好材料。新潟外回りは文句なしにかなり合うタイプ、外ロスするより内を進みたい方。
その他も、おそらく今年想定される遅い流れなら、掲示板の中にディープインパクト産駒が3〜4頭いても驚きません。ジナンボーやフランツも、当日の気配次第で評価を上げます。
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