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★本日のメイン
中京11R
金鯱賞
◎1.ダノンプレミアム
○10.アルアイン
▲5.タニノフランケル
△8.エアウィンザー
△11.リスグラシュー
金鯱賞が3月に移ってまだ何年も経っていませんが、直線が延びた中京2000m高額条件の特徴は、メンバーを見渡したイメージよりもスローになりがちということと、新潟と違って上がり4〜5F勝負にしにくく、直線だけの速力戦になりやすいこと。
東京コース以上にコーナーカーブを通過している時に捲ることが難しく、ガッチリ待つしかない、という傾向があります。
あれだけ小回りのコースなのにアップダウンも混じりますし、直線には坂があるので心理的に構える傾向から、道中で動かしにくいということでしょう。下級条件でいくら捲り差しを試しても、実際うまくいかないコースです。
そしてオープンクラス以上の中京2000mに出てくる馬は、距離がギリギリということはまずありませんし、折合の苦労はしません。
道中のごまかしもろもろがあって、先行馬が速い上がりをまとめてしまえるペースに持ち込まれがち、というのが中京中距離のポイントでしょう。
そしてこの中間、ダノンプレミアムの追い切りが素晴らしかったです。
若いころからトモの肉付きが頼りなくて運動神経に頼る馬なので、週中はあんまり評価する気がなかったのですが、動きを見て正直感心しました。
ただレースに出る態勢を整えるだけの復帰過程ではなく、ちゃんと性能を引き上げるレベルまで上げてきたという感じです。馬体重もだいぶ増やしてくるのでは。
遅い流れに反発してでも末脚を伸ばしてくるのは、斤量が軽い馬か単純な実績上位。しかし今回の狙いとしては、おそらく隊列もピタッと決まりお見合いで楽なペースを望む先行馬の残り目です。
アルアインは鉄砲も走れますし、むしろ本格的なタフなレースだと瞬発力が足りずに負けている印象。ディープインパクト産駒であっても500kg超えていて骨量がある方。今回の方がアテになるのでは。
タニノフランケルは若干フットワークがガサツながら、パワー満点の大トビ。直前に降雨があるのはだいぶプラス。今季の充実ぶりをここで生かしてほしい所です。
阪神11R
フィリーズレビュー
◎11.ホウオウカトリーヌ
○17.レッドアネモス
一般的に3歳牝馬限定戦の芝1400mというと、少頭数の番組が多いこともありので、道中のペースも淡泊に流れて一瞬の脚を上手く使うレースというイメージでしょう。
しかしことフィリーズレビューに限れば、むしろそういうレースとは真逆で、「非常に厳しい1400m」戦だと思います。
まず基本的にチューリップ賞を避けつつ高額条件を狙いたい短距離馬がこぞって集結しますし、そのためフルゲート戦になる年が多いこと。
なかなか単騎で楽には逃げられず、序盤から必ずせめぎあいが起こり、3コーナー進入は1列目が3頭以上雁行で進むこと。
序盤の争いばかりかコーナーの途中からでも差し馬が結構早くに押し上げてきて、直線誰かが必ず先頭に立つよう仕掛けるものの、それも阪神直線の坂の効果もあって捕まります。
序盤も中盤も緩まず、直線もちょうど良い脚を使うとか言ってる場合じゃない、総合的な持久力の高さを要求されがち。
なのでこのレースは、過去の1400m連対履歴や頻度よりも、将来的にタフなレース格上レースでも勝ち負けできるような高い資質を要求されることが多いですし、少し距離適性が長めに出ている馬が間に合います。
過去にはその後オークスを制したメイショウマンボや、その後エリザベス女王杯を勝ったクイーンズリングの優勝があるほど。
ベルカントやソルヴェイグのように、本質短距離馬だったとしても、その後重賞を複数回勝利するぐらいのモノが必要になるのです。
体型的に有利なのはパワーもそうですが、脚長がとにかく有利。
ピッチ走法の短距離馬が一生懸命脚を回しても、モルトアレグロのようにタイミング次第で止まってしまうのですが、マイルや中距離を克服できるぐらいに後肢が長い馬は、ちょっとした阪神の坂程度では持続力が削がれません。
「この時期に既に目立って後肢が長い」=「既に少し長い距離を克服し、レベルの高いマイル(以上の距離)をこなしている」ことに着目します。
ホウオウカトリーヌは、ハッキリパワー寄りで体型は短距離ですが、フェアリーSで馬込みで我慢して狭い所を割って出る脚力があります。この馬は明らかな腰高・脚長。
本質的に短距離が良い方ですし、この距離短縮にも素直に反応できるはず。
また、新馬と500万をマイル戦で連勝したレッドアネモスも、溜めての競馬ができるタイプ。阪神JFでイマイチでしたが、むしろ急に馬群で我慢させたことが次につながっています。
前走の紅梅Sは上手くいきませんでしたが、ハコ内から直線で一瞬壁になり、馬場の悪い最内に避けて伸び脚が外に比べて劣ったものです。
だいぶ小ぶりなプールヴィル、メイショウケイメイのような一瞬脚タイプと比べれば、今回の条件設定なら逆転するはず。本質番手タイプなので外枠もいいです。
中山11R
アネモネS
◎10.ユナカイト
○11.スマイルスター
▲12.ルガールカルム
△1.アイワナビリーヴ
△5.ミディオーサ
例年、アネモネSで堅軸になってくれる2勝馬が今年はいません。
みな未勝利を勝ち上がるのに時間がかかった馬か、昇級後に頭打ちとなっていそうな力で抜きんでていない馬ばかり。
そのために、出自も微妙でレベルも低い1戦1勝馬が妙に人気になっているわけですね。
しかし現実問題、アイワナビリーヴもレッドアステルも、そこまでアテにできるほどの馬体でもないですし、このレースは序盤と道中で必ず揉まれてたまに接触もあるレース。経験の足りない馬が人気になって的にされると、とたんに安定感はなくなります。
現在の中山芝もパワー寄りで、まだ鍛錬不足の牝馬にとってはキツイ馬場。
当日のパドックを見てからにしたいのですが、前日時点ではユナカイトに注目しています。
母フサイチパンドラでやや骨量のある中型体型。秋明菊賞はルメール騎手も上手く乗れていなかったようですが、極端に上がりに寄ったスローペースは苦手だったと考えられます。
タフネスが要求されるレースになり、距離もマイルなら巻き返し必至。
また、スマイルスターは芝の1800mで連対できる性能を持つパワータイプ。手先に歪みはあるものの、結構見映えもする方。前走はなんでダートの1400m??とは思いましたが、ルメール騎手がきっちり勝ち進めました。
上がり掛かる中山であれば走れてもいいはず。今年のメンバーなら荒れ気味の芝と坂でグッと出るパワーが必要になるはず。
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