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★本日のメイン
阪神11R
シリウスS
◎2.アウォーディー
○8.ダノンリバティー
▲6.アメリカンウィナー
まず阪神ダート2000mと言う舞台自体が、大きく緩んで確りした瞬発力が必要になる条件です。基本、一本調子に走りたいダート馬にとっては特殊な性能がないと対応し切れません。
その上で、長らくダート路線にい続けて体も磨耗し脚元を痛めてる高齢馬は、タフな条件を2年も3年も使い詰めてて体が硬直してます。柔らかい動きが失われ、緩急の幅の大きい展開には付いていけないようになってしまうものなんです。
だからこそ東京2100mや阪神2000mは、スタミナを鍛え上げてタフネスを強化すれば…と言う考えでは通用しにくい条件なんです。
まだ芝馬の動きを忘れていないうちに、あるいは成長・完成間近で馬体がやっと作りあがっていく過程にて、脚元も痛めてない・体が固まりきっていないうちにチャレンジしておきたいのがこのレース。
実績が足りないために出走時点で単純に斤量が軽い馬、ダートの履歴がそもそも若い馬。これがシリウスSでは本当に有利。
スタミナは良くても瞬発力は?と思える高齢馬がかなり背負い、ダートOPクラスに上がり立ての条件上がりの馬が軽いと言う対比になりやすいここシリウスSは、夏の上がり馬を狙うべき場面。
ダート路線転向が当たった2頭、アウォーディーとダノンリバティを上位に考えます。
アウォーディーは兄弟に、ダノンリバティは近親にコテコテのダート馬ばかりが並ぶダート界エリート血統。ダノンリバティはレパードSレース前から言われていましたね。
ダノンリバティの55kgというのが、2年前のケイアイレオーネと比べると違和感を感じる重たさなのでアウォーディーに軸を置きましたが、もちろんダノンリバティも強い馬です。レパードSで捲って押し上げられる性能はシリウスSに直結しますし、前回の不良馬場激走が仇にならないかと不安がるぐらいでしょう。
またさらに成長伸びしろを見せるようなら、圧勝があってもおかしくありません。
そして相変わらず追い切りで全く動かず、もうレース嫌いになってないか?と思われるナムラビクターは成長がないと見て下げます。昨年の上位入着馬は、加齢によりそれ以上の好走がないという考えもできるレースなので。
マルカプレジオも、阪神2000mが得意であっても、このシリウスSは2年前に挑戦して負けてますね。腰のハマりが悪く常にトモが流れるタイプだからこそ、この条件はいいのかもしれませんが、それでも能力的に57kgで出走するのは感心しません。
そういった他の馬がどうも微妙と言う背景も考えて、アメリカンウィナーに注目してます。
最初に準オープンを勝ちあがった直後の、2013年平安Sで上がり最速の4着。降級後に再度準オープンを勝ち上がるまでは順調に来ていて底もあまり見せてなかった馬なのです。が、オープンに上がってから唐突に原因不明の休養が3度。金蹄Sを勝つ前から結構どこか怪しかったのかも知れません。
そして長らくの低迷が続いてのここ2走です。前走は中山開催絶不調真っ只中の柴田善臣騎手でかなり見所のある末脚を示し、叩き3戦目で重賞挑戦。中間の追い切り過程がグンと良くなっただけでなく、短期間に続けて順調に使い込めるようになったのは、陣営にも手応えがある証拠でしょう。
元々鉄砲はあまりダメで、叩いて変わるタイプ。幸騎手はこのシリウスSを2連勝中。平安S当時の造りに戻っていれば通用する馬なので、当日の気配次第では狙ってみたい1頭ですね。
中山11R
秋風S
◎2.マイネルメリエンダ
○1.ジャーエスペランサ
▲11.ペイシャフェリス
△10.ウインフェニックス
△15.ウインマーレライ
降級馬不在、かつ有力馬がみな低ランク厩舎で仕上がりが心配ですね…。Cコースを1週使われて、トラックバイアスもおそらく先週とは変わるでしょう。
しかしここは降級4歳馬から考えましょうか。
昨年、新潟のレースだったとは言え同じ秋風Sを制してるマイネルメリエンダに期待。冬場の馬体のしぼみ方を考えると、夏から秋口にかけてが調子のピークに当たる一番いい時期なんでしょう。
本来ならそういうバイオリズムの話を抜きにして、真っ当に評価したい強い馬なのですが、低ランク厩舎なのである程度の過去の好走パターンに則ることができる場面でないと推せません。
中山マイルでこれだけいい枠を引いたのですから、ちゃんと決めて欲しいところです。
ペイシャフェリスもウインマーレライも、ちゃんと整っていれば…という馬なのですがアテにはしづらいタイプ。
調子が上向いてると前回指摘した、ジャーエスペランサの可能性に賭けてみましょうか。正直前回のレインボーSは、楽逃げできたかと思いきやリズムチグハグでしたし、捲られたタイミングがキツかったです。
走れるデキにあるとは思うので、改めて期待します。
ウインフェニックスは正直分かりません。ターナー騎手はWAJSに出る直前までの期間、深刻な絶不調で騎乗依頼も激減してた様子で、レースを勝って即引退発表するほど低迷してました。ちなみにWAJSの他の3鞍は全て1秒以上大敗。
そういう騎手が乗って勝つぐらいですから(バイガエシは次走重賞4着)、馬自身はかなり絶好調なのかもしれませんけど…。札幌の洋芝と滞在調整がフィットしすぎたタイプである可能性も捨て切れません。奥平厩舎で3連勝というのは、本当に見たことがないんですよ…。
アンブリッジは中山の成績パーフェクトですけど、中山芝だと着順が3つ下がる騎手なので下げます。展開も合わなさそうですね。
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