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日曜は南関東から戸崎騎手・今野騎手・町田直希騎手(東京ダービーを史上最年少18歳での制覇)が遠征してきます。
1日にこの3人が同時に騎乗する鞍が9鞍もあるというのは、本当に凄い有能なエージェントが別に新しく付いたか、内田騎手つながりの延長線で、ここまで馬の供給が届くんでしょう。
多分乗れる馬のレベルを推測するに、戸崎=>今野>町田 の順だと思うんですが、町田騎手が馬券圏内に持ってこれるレースがあったりするならこりゃ凄いこと。
今回のエージェントの馬集めの実力を端的に表す結果になるわけですから、今週以降もこのレベルで勝ち負けになるいい馬を、内田騎手が一手に集めるかもしれない推測が立ちます。
すなわち、今回の地方騎手の活躍度合いは、福島後半&新潟開催の内田博幸騎手が乗ることになるだろう馬のレベルを保証することとも言えるのでは。
★本日のメイン
函館9R
函館日刊スポーツ杯
◎15.バトルレッド
○2.トウカイミステリー
▲4.メジロチャンプ
馬の質を考え直すと、「あれ、牝馬限定?」と思わせるぐらいの華奢なタイプが多く、おまけにハンデ戦で53kg以下の馬が大半を占める低レベル。上積み期待が持てない6歳馬が多いですねー。
メジロチャンプも、降級しておきながら57kgではないと言う辺りが、地力不足の可能性をやや思わせます。
ハンデ戦は本来、着差を圧縮して紛れる余地を強引に作る仕組みを押さえつつ、いい条件をもらえた馬を強調するのが基本的な考えなのですが、中間の調教気配や近走の内容を見ても、地力が劣り今回努力すべき穴馬の方が手抜き気味。
ハンデ戦なのに人気馬がまともに走りそう。
ここは3歳世代の斤量アドバンテージが効くと見て(もう世間にかなり優位性がバレていて旨みが全くない状態ですけども)、バトルレッドに行きます。
この馬は新馬勝ち後すぐに重賞挑戦→OP挑戦→G1挑戦させた厩舎期待馬。
伊藤大士厩舎は今年が開業2年目=昨年が初年度だっただけに、こういう使い方をさせるのはよっぽどの手応えだからでしょう。
これは履歴ちゃんと見たら、現状は芝で全く底を見せてないことが分かると思います。
新潟で見た時はかなり痩せて見えて、軽い芝がいいタイプにもあまり思えなかったので、あれは本当に単純な実力。
函館滞在で馬体を戻し、新馬勝ちした洋芝に行くのは多分良い材料。
今回は初対戦の降級馬との力差がどうか…というところ。そこを、今年の条件クラスの3歳馬なら、3kg差で優勢と考えているので、序列で見て本命。
ハンデ戦的な発想で有利な馬はちょっと見えません。
当日の滞在効果で抜群に良くなった馬は、事前にはわかりようがないので、ここはまあ考えてもどうしようもない部分。
福島11R
福島テレビOP
◎6.オースミスパーク
○11.ドモナラズ
▲8.アドマイヤオーラ
△16.マイネルグラシュー
宝塚記念の真裏ですが、大して名物レースに思われておらず地味もいいところ。
相当シビアな賞金別定なので、どの馬も斤量の加算がかなり酷。休み明けで長期休養明けの挑戦になるパターンが多く、大半の馬が単なる叩き。
そういう裏事情があるので、一見馬が集まるように見えて、大してペースが上がらないことが多いのが、この福島TVOPのレース傾向。
肩透かしを食ったような前残りの結果ばかりなのは、出走全馬がいい準備で臨めているわけではないというのがまずありますよね。
それを考えれば、宝塚記念と同時に登録していて、どちらに出ても良いように準備してきたオースミスパーク・アドマイヤオーラは、58kgの斤量不利があってもまともに評価すべきかと。
全力出せる状態ならタガノサイクロンだってオペラブラーボだってここは楽に通用すると思いますが…。
上位2頭に-1〜-3kg差で勝ち負けするには、ローテ的にかなり分が悪いと考えます。
トーホウレーサーは、中間強く追った本数が明らかに少ないようで、調教指数低すぎ。
昨年勝ったのも、単純にラップ見比べるとかなりレベル低い展開だったように思えるので、オースミスパークのようなガチンコで重賞勝つような馬が出ると厳しいかと。
小回り4回コーナー1800mの競馬になって注目してみたいのは、エプソムCの内容がなかなか良かったドモナラズ。
内ラチ沿い1頭分が完全に死んでいた末期馬場府中での1番枠でしたし、負けても1秒差以内に収めたなら、このメンバーなら「事前にタフな経験ができたこと」を評価する余地があります。
展開予想で4角ハコ内4番手辺りにいられるのが、今回強調したい一番の好材料。
バトルバニヤンやオペラブラーボ辺りは、どうも今回隊列が合わないようですから。
馬の真の強さを信じると毎年裏切られるレースなので、微調整をいろいろやっておいて臨むべきです。
阪神10R
宝塚記念
◎10.ジャガーメイル
○6.セイウンワンダー
▲9.ロジユニヴァース
△2.アーネストリー
△16.アクシオン
宝塚記念は、基本的には夏場の体調・勢い・絶好調ぶりを汲むべき傾向があるので、いくらかはその部分に即した考えであるべき。
例えばドリームジャーニーやブエナビスタを、過去のレースからどれだけ強かったを参照しつつ今回の宝塚でどうかを問うのはナンセンスなわけでしょう。
過去どういう馬がこのレースでコケて来たのかを考えれば。
マヤノトップガンのように他が弱すぎるとかでないのなら、絶好調ピークを今回合わせられた馬を見るべきなんです。
そこで厩舎同士を比較すると言う自分の観点を導入すると、ちょっと違う視点が見えてくるよなというのが今回の予想。
やっぱり堀厩舎の今年の勢いは、今回出走させる厩舎の面々考えると群を抜いています。
今まで格下G2どころかローカルG3程度のレースですら、何度もコケ続けたキンシャサノキセキやジャガーメイルを、完全に本物にさせましたし、関東の厩舎でありながら強力外人を大レースで呼べる立場になったように、関係者からの信用を相当得ているというのも大きいです。
堀厩舎の大変身と同時に、キンシャサノキセキとジャガーメイルは昔の馬じゃなくなったと考えていいかと思うんです。
また、重賞以上〜G1で戦える馬が複数いるので、お互いに切磋琢磨し合えるというのも良い環境。
天皇賞春はそこまで物凄いレベル高いレースではなかったと思うんですが、IDM比較するとトップに躍り出られるよう。馬単体のモノがどうかとか適性がどうかを超えた部分で、相当手応えある勢いなのがポイントでしょう。
それに比べて、ブエナビスタを管理する松田博資厩舎は、完全に厩舎経営をブエナビスタにおんぶにだっこの状態。
ブエナビスタだけがOP以上の条件で頑張っていて、あとに続く馬が全く出てこない現状なんです。
今回福島TVOPに出走するアドマイヤオーラは2年以上復活気配がありませんし、キャプテンベガやダイシングロウは自分が活躍できる限界以上には全く変身してくる様子がありません。
たまたまブエナビスタが万能キャラで、レースに出れば常に全力出して成績も安定しているタイプなだけに、相当使い詰めされてしまう傾向もあるよう。
厩舎の事情が重なって、ブエナビスタばかりに負担が掛かり、他からの補填がないので、「ブエナビスタ自身が、過去のブエナビスタ以上に今回強くなってくる」根拠が乏しいんです。
さらに個人的な調教判断では、前脚の出がかなり硬くなっているという見立て、前回も今回も調子悪そうと言う判断。過去の断然の実績で判断される割に、疲労を残している現状なので、距離延長ローテやタフな重馬場は非常に苦しいのでは。
現在の牡馬の一線級が相手になるなら、ここで初めて馬券圏内を外しても良いタイミングだと思います。
ロジユニヴァースの萩原厩舎も一緒の考え方ができます。
今回はこの馬としては相当体調を戻してきたものと考えられ、また展開も馬場も非常に向きますが、馬自身がダービーよりも強くなってきている・萩原厩舎がこの馬をさらにバックアップしている根拠はゼロ。
昔の財産だけで走らざるを得ない現状というわけです。
古馬戦を戦う上では、この部分が勝ち負けには厳しいと思わせるポイントですね。
ドリームジャーニーは、単純に馬が戻るかどうかだけ。昨年に燃え尽きてしまって、それが叶わなさそうというなら、あえて強調せずとも。
それなら、体調の良化度が明らかに3歳春<<今期で、馬体のボリュームが増しているセイウンワンダーを、上向き強調。
エプソムカップもラップ内容はなかなか優秀で、叩きのデキであれを勝てたのは非常に大きいと考えてます。ここは買っておきたい1頭。
疲労が全くないアクシオンは、サンデー産駒の初G1挑戦ということで強調可能でしょう。
アーネストリーは、新しくエクイロックスしているように反動が蹄に影響出ているようで、結構ギリギリの感。
(京介)
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