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新聞だけで予想をしよう
別に芝が生えてなくても、ゲートとコースとゴールがあって、主催者が「やれ」と言ったらレースは成立します。
芝で戦うために鍛えてきた馬を土で戦わせるわけですから、それなりの意識転換と割り切りさえ正確に出来れば、本当は何も問題はないんです。
さて、その予想が通用するかどうかですが…。
福島10R
桑折特別
◎15.エストシャイン
この馬は、結局履歴の中で、中山の稍重・不良馬場でしか走ってません。
四肢の繋が立っている上に短め、かつ直飛なので、走ってる最中にタメを作る箇所が全くありません。
陳腐な言い方だと「徹底した持続力勝負」みたいな風になると思うんですが、要するに加速を作れないので低速スピード消耗戦の条件にならないと走れないわけです。
ここは良い場面だと思うんですが。
★本日のメイン
福島11R
奥の細道特別
◎5.クロカンブッシュ
○3.ミヤビベガ
△10.アイティトップ
△13.サクセスガーウィン
△15.スズカゲイル
福島の中距離以上は、もうあまりにも馬場が悪くて、展開の後半になるとラップが12.0以上に上がらないようです。
相手の様子を窺って脚をタメて、直線の追い比べをするわけではなく、先にバテるかどうかの競り合いになってるだけです。
本当に重馬場と一緒ですよ。
しかし、ローカルのこの条件に集まるメンバーの場合、もちろん人気上位馬は既にそういうスタミナラップに対応しています。
それなりのスタミナがあることは既に分かっているので、どういう類の流れが得意かどうかを問うているんじゃないでしょうか。
とりあえずそういう適性の間口が広そうなのは、クロカンブッシュ。
厩舎もこの馬が上手く走れる場所をようやく掴んだのでしょう、ここ数戦以内に好走歴が集中してしまって完全に実力バレしてるはずなんですが、地味キャラが災いしているのか人気が集まる気配がありません。
馬券圏内を外した前走の恋路が浜特別は、鞍上のヘグリも大きかったですけど、中京末期のサドラー断然の馬場に反発して良く走った方です。
小柄で、飛節の折りが極端に深くて、さらに歩幅のない走り。
そもそもスピードを出す仕組みがないため、他の馬が脱落し始めてからやっと浮上できるタイプですが、こういう福島は確実に上位に来てくれる強みがあるはず。
巻き返しを期待してみたいのはミヤビベガ。
もう完全に形が決まりきっていて、シャープな馬体をずっと維持しているんですが、いかんせん筋肉のバネがゼロで四肢の可動範囲が極端に狭いタイプ。
ちょうどクロカンブッシュの構造といくつか被ります。蹄も立っていますし、繋もほとんど短めに近い方。
同じ走りを繰り返すしかないタイプが、こういった消耗戦馬場で内枠を引けたというのは結構大きな材料。
とうの昔に福島の馬場の内側は全滅してますから、内ラチ沿いゼロルートを採る方がいいのか超大外を回るべきなのかは正直運次第ですが、内側に賭けてみます。
トーセンゴライアスは加減速が素直に効く、筋肉の質の良い単純な良い馬。
福島の反発力のないボコボコ馬場は全くダメなんじゃないでしょうか?この想定が今回の予想の肝なんですが。
同時に、毎回毎回高い点数入ってるように見映え非常に良いトパンガなんかも、ローカル末期のスタミナ戦に付き合う必要がない馬です。
この馬は中央4場だけ回っているべきじゃないかと。
エーシンジーラインも、血統構成の字面がそもそもカッコいいですし、昔はダートの1400mとか走っていたスピードタイプ。
ちゃんと勝ち負けになるのは2000mか2400mですし、小出しに脚を使ったり全馬バテている中を粘り通すといった性質の逃げ馬ではなさそうです。
アイティトップは、昔1000万を勝った事は確かにありますが、内容は「事故だろ」としか言いようのないもの。
状況が今回その流れに結構似るので、ちょっと今回振ってみたいところ
サクセスガーウィンも一緒の考え。繋ぎの質も今の馬場に合ってないか?と思ってます。
スズカゲイルは外枠引いた分、内側と対比的に評価を下げた程度。外伸びなら評価は逆。
(京介)
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