GGAで血統分析!



今日から、GGAを使った血統分析を10回に亘ってお届けしたいと思います。

さて、今回が第1回なわけですが、いよいよ今週から秋競馬が開幕します。 札幌と新潟は先週と同じく開催しているのでイマイチ実感が湧きませんが、 関西では小倉から阪神へと舞台が移り、関西人としては 「あぁ、今週から秋競馬だなぁ。もう夏が終わったのか……」 などと実感しているところです。

そうこうしているうちにあっという間にスプリンターズSが始まってG1連戦 に突入し、有馬記念となってしまうわけですが、今週から阪神が始まりますの で、第1回は開幕週について調べてみたいと思います。

現状のGGAでは連続開催を除いた開幕週といった設定はできないので、純粋 な開幕週だけの結果を求めることはできませんが、とりあえず分析してみるこ とにしましょう。

なお、データは断りが無い限り1999/01/05から現在までのものです。






開幕週、芝、種牡馬別成績 まず最初に、

[開催情報]-[日]-[今走]

で1,2日を指定、

[レース情報]-[芝ダ障害コード]-[今走]

に芝を指定、集計第一キーに父馬名を指定して分析した結果を。 1着件数が最大のものはサンデーサイレンス。まぁ予想できた結果 ですが、勝率11.2%というのはそれほど特筆すべき数字ではあ りません。

勝率が15%以上に絞って見ていくと、カーリアン、デインヒル、 コジーン、シルヴァーホーク、エーピーインディ、ダンチヒ(画面 では見れませんが……。みなさんで調べてみてください)等が8 勝以上しています。

これだけ見ても漠然として、何もわからないので、今週阪神で行わ れるセントウルSの条件(阪神芝1200)に限定して調べてみま しょう。

開幕週、阪神芝1200、種牡馬別、勝率順 勝率順に並べてみました。勝率順に並べるには、[勝率]と書いてあ るところを1回クリックします。もう1度クリックすると、昇順と 降順がいれかわります。1着件数で並び替えをする場合は、同じよ うに[1着件数]の場所をクリックします。

総件数が1のバンブーパッションやダンシングブレーヴは過信する わけにはいきませんが、コジーンやダイタクヘリオスなどは良さそ うですね。サンデーサイレンスも先ほどよりは成績が上がって、勝 率は18.2%に。

個人的に、ダンシングブレーヴ、コジーン、ダイタクヘリオスと聞 くと逃げ馬(キョウエイマーチ、エイシンバーリン、ダイタクヤマ トあたり)を思い出すので、開幕週で逃げ馬は当然の結果かな、と 感じます。

ちなみに、4コーナーを先頭で通過した馬の成績は、
[10-3-5-13]で勝率32.3%、単勝回収率264.5%
とかなりの良績を残しています。

開幕週、阪神芝1200、種牡馬別、総件数順 次に、総件数順で並び替えたものです。1200M戦に強いと思わ れているサクラバクシンオーが意外にも勝ち星ゼロ。ニホンピロウ イナーやアフリート、フジキセキなんかも勝ち無しです。コジーン と同じCaroを父親に持つゴールデンフェザントが(出走回数が少な いですが)3着以内ゼロ、というのが面白いですね。父親を系統で 一括りにしてしまうと危険、ということがわかります。

次は、朝日チャレンジカップが行われる芝2000で見てみましょ う。

開幕週、阪神芝2000、種牡馬別、1着件数順 1着順に並べたものです。1位はやはりサンデーサイレンスですが 、勝率は1200Mよりも落ちます。

スプリント戦が苦手と思われ 、中距離で強さを発揮すると思われているサンデーサイレンスです が、開幕週においては勝率がアップする、というのは興味深いです 。

また、競馬場全体で見るとそれほど変化が無いのに対し、阪神に 限定すると時間が経つにつれて勝率が下がる、というのも研究すべ き事柄ではありますが、今回はサンデーサイレンスの研究ではあり ませんので、また別の機会に。

数をこなして勝率が高いのは、コマンダーインチーフやオペラハウ スといった欧州産の種牡馬たち。トニービンもなかなか良い成績で す。これについても詳しく調べてみたいですね。


さて、簡単ですが、阪神の開幕週について調べてみました。データ も出したことですし、せっかくなんで今週の阪神の2重賞を予想し てみたいと思います。枠も確定していないですが……。

まず、セントウルステークス。

ダイタクヘリオス産駒は出走していませんが、コジーン産駒はパイ アンがいます。1200戦を3連勝中の同馬、勢いに乗って初重賞 も十分ありえます。

また、4コーナーを先頭で通過しそうな馬はカルストンライトオ。 ここ4戦は全て4コーナーを先頭で通過しています。芝の状態も絶 好ですし、前走に続いて重賞連勝となるでしょうか。

デインヒル産駒とダンジグ産駒はゲイリーフラッシュにスターエル ドラード。どちらも乗り難しい馬ですが、人気が無ければ面白い存 在です。

サンデーサイレンス産駒ではサイキョウサンデーとビリーヴ。四位 と岩田というトップジョッキーが騎乗すれば軽視するわけにはいき ません。

サクラバクシンオー産駒、フジキセキ産駒を消すとなるば、ナムラ マイカとテンシノキセキが該当します。無事飛んでくれるでしょう か。



次に朝日CCを。

コマンダーインチーフ産駒はイブキガバメント。開幕週の阪神芝2 000の河内の勝率も23.1%と高く、ここは久しぶりの重賞制 覇の可能性が濃厚?

トニービン産駒はゴーステディとダービーレグノ。ダービーレグノ は前走で長いかと思われた2000Mで3着とこの距離での可能性 を見出しました。ゴーステディは、他に何が何でも逃げるという馬 がいないので自分のペースに持ち込める可能性が大きいですね。勝 率は芝1200ほどではありませんが、阪神開幕週芝2000Mの 4コーナー先頭時の成績は勝率22%、連対率48.8%と半分の 確率で連に絡むという数字が出ています。1度叩いて走り頃の今回 は要注意、です。

※この記事を書いたのは木曜日でしたが、残念ながらゴーステディとダービ ーレグノは回避してしまいました。

また、メジロライアン産駒のトーホウドリームですが、メジロライ アン産駒は6戦して着外6回とイマイチな成績。人気になるでしょ うし、そうすれば期待値も低くなるだけに今回は軽視したいです。


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